中学受験で仲が悪くなる親子、ならない親子——何が違うのか
この記事の要点
中学受験中に親子関係が壊れるのはなぜか。開発責任者自身の実感をもとに、「管理者」ではなく「安全基地」になるための視点を整理します。
中学受験をサポートしている親御さんの多くが、こんな経験をしたことがあるのではないでしょうか。「勉強しなさい」と言ってしまった。模試の結果を見て、つい顔に出てしまった。「なんでこんな問題が解けないの」と口から出た瞬間、しまったと思った——。全部、子どものことを思っているからこそ出てくる言葉です。でも気づけば、子どもとの会話が勉強の話ばかりになっていた。そんなふうに、少しずつ親子関係がぎこちなくなっていくことがあります。
保護者自身も、休む時間や相談相手を持ってみましょう。

関係が壊れる親子に共通すること
「成績を上げたい」という気持ちが強くなると、本人の疲れや希望を聞く時間が少なくなることがあります。成績と本人の価値を結びつけず、困っている点を具体的に聞いてみましょう。
親が教えること自体が、関係を悪くするとは限りません。ただし、教え方が合わなかったり、説明が口論になったりするときは、担任や塾に相談し、家庭での役割を調整できます。
関係が深まる親子に共通すること
勉強以外の話もできる時間を持ち、困ったときに相談しやすい関わりを考えてみましょう。自己決定理論では、自律性や有能感、他者とのつながりが重視されますが、親子関係の結末を保証する理論ではありません。
合格だけを評価の基準にせず、取り組んだことや、本人が感じていることも聞いてみてください。
「勉強の話しかしない親」にならないために
うちの子は今、小学4年生です。中学受験を視野に入れながら、私がいちばん気をつけていることがあります。それは、受験の話をしていないときの時間を大事にすることです。
一緒にご飯を食べながらくだらない話をする。子どもが好きなゲームの話を聞く。勉強とまったく関係ない会話をする時間が、実は受験期間中の親子関係を支える土台になっていると実感しています。
勉強の話に偏っていないか、ときどき会話を振り返ってみたいと思います。
受験が終わったとき、何が残るか
合否はひとつの結果です。でも親子関係は、受験が終わった後もずっと続きます。
受験後に何を覚えていてほしいかも、今の関わり方を考える手がかりになります。
結果がどうであれ、「あの頃、お父さん・お母さんはいつも味方でいてくれた」と子どもが感じられる受験にすること。それが、長い目で見て一番大切なことではないでしょうか。
